またにてぃsaxプレイヤーの妊娠・出産記

1.つわり

 結局のところ実質妊娠8ヶ月いっぱいまで演奏活動、9ヶ月なかばまで講師の活動をつづけたけれど、実際に自分のまわりにはそういうプレイヤーがいなくて、妊娠がわかった当時は一体妊娠中っていつまで楽器が吹けるのかなあとか、腹式呼吸で赤ちゃんつぶれてしまうんとちがうやろか、とか、いらぬ心配をしてた。最初の検診でお医者さんに「7ヶ月頃までは全然問題ないですよ、どんどん吹いてください」と言われ、ホッとして、なーんだ問題ないんや、とはりきって演奏活動を続けることにした。

 妊娠が分かる以前に入ってた本番の数はけっこうあり、数えてみると妊娠初期には2週に1回か、多い時は毎週、というペース。8ヶ月頃までソロやらアンサンブルやらも含めちょこちょこと入っていた。まあ妊娠初期ってお腹もそんなに出て無いし大丈夫やろう、なんて安易に考えていたのだが、妊娠初期から中期には「つわり」というものがあると知る。「つわり」というと、あの、ドラマなんかで「うっ」とか言ってトイレにかけこむやつ?まーそんなん大丈夫大丈夫、となんでかちっともそんなことを心配してなかった。

 「つわり」はひとそれぞれらしいと知る。食べ物の好みが急に変わったり、においに敏感になったり、食べ物が食べられなくなったり・・はっきりいって、私は「食べられなくなる」ということはまずなかろうと思っていた。私は自分で言うのもなんだけどけっこうくしんぼうで、どんなに重い病気になっても食欲だけは衰えない自信があった。

 しかし、「つわり」はそんなに甘くは無かった。食べられないということはまずないのだけど、お腹が減った時、それに食べた後、いつも吐き気と戦っていたような気がする。それにお腹が減ると、お腹がきゅうう〜〜っと締め付けられて堪え難い気分。「お腹が減った、ゴハンがたべたい♪」なんていう平和な食欲ではない。「なんか腹の中につめないと、お腹がちぎれてしまいそう!!!」という、まさに死と隣り合わせているような空腹との壮絶なる戦い(ちょっとオーゲサ・・?(^^;)。そんなわけでいつ、空腹が襲ってきても大丈夫なように、練習の時も仕事の時も、常に食料を持ち歩いていた。

 そのうえ、朝から晩までつねにムカムカがあった。このムカムカ君は、ある一定のにおいやその他の要因で増幅され、「吐く」ところまでレベルアップする可能性を含めていたのだった。要因のひとつに、倉木麻衣の歌う朝の連ドラ「オードリー」の主題歌、があった。「音楽」がアダになる。まさに音楽をする者のツライ性というか・・つわりの時期って、朝起きた時がイチバンしんどいのだが、きっとそのタイミングで毎日聴き続けたせいだろう。いまだにあの歌の前奏を聴いただけでゾーっとする。(ごめんなさい、倉木麻衣さん。悪気はないんです)あとは当時改装したばっかりだった寝室のにおい。ログハウス風の板張りにしてもらったんだけど、これが木の香りタップリ。とうとうある日、寝室のある2階に上がろうとした瞬間にそのにおいを想像しただけで吐いてしまった。毎晩眠る場所の寝室のにおいが吐き気の原因になるというのも辛いものであった。

 だけど、つわりに関して言えば、私なんぞ、軽い方なのである。まさに母としての最初の大きな難関、それがつわりなのだ。

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