日々雑多(2003.5月)
このところ、「子育てをしながらも意欲的に活動しててすごいですね」とかいう言葉をかけられることが多くなった。正直、その言葉は私に重くのしかかってくる。実際問題、こんなにも自由に演奏活動や指導の仕事をさせてもらっているのはひとえに家族の理解と多大な協力のおかげで、あと、快晴がいたって元気で、病気だなんだというさほどの苦労もかけないでいてくれるからなのである。言ってみれば私はワガママを言って仕事に行き、演奏活動をしているようなものなのだから、けしてすごいことなんかしてない。
世の中で、子供を持ちながら仕事をしているお母さんはたくさんいるし、それはやろうと思えばできることで他方仕事をせずに専業で子育てをしているお母さんは、外に出れずにストレスたまったり、人間関係とか、それなりの苦労があるものだ。表に見えている「がんばっている」は評価されやすいけど、見えない「がんばっている」は分かってもらえなくてつらいこともあるだろうと思う。そういうことを思えば、私のがんばりなぞ、その十分の1にも満たないかもしれない・・・。最も、「もっとがんばらなくちゃ」と思ったところでそれまでと何かが変わるわけでもないので、そう思うのもつらい。
しかしときに、私の母親くらいの世代のおばちゃんに「御家族が理解してくれてて幸せよね」と言われる事がある。さすが、このくらいの人はスルドイのである。もっとがんばらないと、と思うよりは、私は幸せものだから家族や回りの人を大切にしなくてはと思うようにしている。
付け加えて、働く母親はがんばりやさんと見られがちだが、比べて働く父親はあんまりせん望されないらしい。子育ては母親父親共に協力しあってするものだから、もっと働く父親も認められてもいいようにも思うなぁ。ウチのお父さんも、がんばってるよ!
今日は快晴の2歳のお誕生日。なのにお父さんとお母さんは旅行明けのお仕事山積みでプレゼントも買えなければケーキも買ってやれず、そのかわりおばあちゃんがごちそうと、だいすきないちごのケーキを用意してくれました!みんなに祝ってもらって、「タカラのせんせい」やらレアなクロネコヤマト宅急便のミニカーやらぐ〜チョコランタンのパズルやらの玩具に、洋服もいっぱいもらって幸せいっぱいの快晴君。旅行もいいけどやっぱり家で家族みんなといるのが幸せそうだなあ。
さて、お父さんお母さんからのプレゼントは・・・あれだけたくさんもらってるしもういらないよね!(ズルイ?)
だけど、ここまで元気にすくすくと育ってくれてほんとうに嬉しいです!快晴、おたんじょうびおめでとう!
本日帰ってきました九州旅行。宮崎は日向の美々津で2泊、つづいて熊本は市内の友人宅で1泊、阿蘇で1泊、大阪〜別府のフェリーの2泊を含めて6泊7日の長い旅だった。やはり快晴の発熱は風邪だったようで、その後、日向の2日目にこんこんと軽い咳をするようになり、3日目の昼にはどうも機嫌がわるくなり、しかしその後病状も機嫌もさほどではなくなり、常に気を付けながらの旅行だった。
しかし子連れの長期旅行はけっこう大変なものだと知った。枕が違うとすんなり眠れず寝かし付けに悪戦苦闘、たいていが外食になる食事中、じっとしていられなくていろんなモノをさわる、いろんなひとに愛想をふりまく、長いドライブとちゅう「う○こでたの!」と叫びもがく。・・・等等。あんまり気にしない私はともかく、いわゆる「気い使い〜」の旦那にはかなりの疲労度だったと思われる(特にヒトの多い船の中)。なんでそんなにも気い使ってブルーになってんの?とこっちがブルー入ることもあり。
けど7日間ずっとドライバー、ごくろうさま!
それにつけても、やっぱり阿蘇はよかった!2回目になると感動が薄れるものかなと思ったけど、いや、前以上に惚れ込んで帰ってきた。阿蘇のながめはあいにくモヤがかかってて遠くまでは見渡せず、だからなおいっそう、あそこに住み着いてずっと毎日眺めていたい気分になる。さらにはそこここからイオウの臭いがたちこめ、温泉にはいっておいで〜きもちいいよ〜と誘われているようで。やまなみハイウェイからの眺め、その先にひろがっている高原と、くじゅうの山並もえもいわれぬ雄大さ。空気も水もおいしい!あーーやっぱり老後は阿蘇に住みたい!(っていつの話やねん・・・)
けどそうやってスバラシイ眺めを愛でている私達夫婦の横で、わが息子快晴は・・・・「ぐー」と車内で寝てるか、でなけでば「とらっくだ!たんくろーりーだ!」とすれちがう大型車にばかり目をとられているのでした。きっと阿蘇に住もう計画は、君には反対されるだろうね・・・
快晴がいちばんよろこんでいたのは、高原の動物とのふれあいだった。ヤギに牛に馬。動物に対してもとても礼儀正しい快晴君。「こんにちはっ!」とあいさつをし、「さわってみると!」とさっそく覚えてきた日向弁で言い寄りながら(?)ナデナデし、群がってきたヤギの群れをかきわけてすすむときは「ちょっとすいません、ちょっとすいません」とお辞儀しながら進んでいたし。(見てる方にはたいへん爆笑モノだったけど..)
後日のその2へ続く・・・予定。
昨日の夜から九州へ旅行のはずだったのが、16日の夜中から快晴が急に熱をだしたため延期に。・・・・ところがカゼなのかなんなのかわからず、ふた晩空けた今朝熱もさがって、今はちょーハイテンションでさわぎまくってアルゴリズムたいそうしたりとか、「でっこぼっこフレ〜ンズ」とか「カーキャリアー!!」とか叫んだりしている。・・・あのー・・どこが病気??
というわけで一日おくれで出発することに。今からいってきます。
今日は千里にあるよみうり文化センターにてトゥジュールサクソフォンクァルテットのロビーコンサート。
サクソフォンカルテットののクラシックオリジナル曲からピアソラ、ビートルズ、グレンミラーなどをとりそろえたごちゃまぜな?プログラムだったけど、意外にお客さんにはウケていたらしく、演奏者としてもけっこうノリのいいコンサートになったと思う。
メンバーの間ではさほどの宣伝活動はしていなかったものの、80人の座席、立ち見がたくさん出るほどの超満員。お昼時、学生さんや、お勤めの方ならばなかなか聞きには来にくい時間だというのに、このお客さんの多さにはほんとうにオドロキ!大半がご年輩の方だったけど、とても喜んで下さって良かった。
こないだのリサイタルの宣伝活動でけっこう苦労したので、どうしたらこんなにも人が集まるのだろうか?とちょっと考えてしまった。入場無料で来やすいというのもあるし、市の催し物なので豊中の広報などで宣伝されていたようだし、またこのシリーズ化しているコンサートをたのしみにしておられる常連客の方もいるのだとか・・・。
いまでこそトゥジュールはファンの方が増えて、トゥジュールという名前をきけば「ああ、行く行く!」と言って下さる方がいらっしゃる。それはほんとに有り難い事で、これまで長くやってきた活動の賜物だと思うのだけど、だからといってまだホールでのコンサートを満席にしたことはないのである。
ぶっちゃけ話。たいてい満席になるコンサートはよほどのメジャーなアーティストでなければ殆どが親戚一同から知り合いの知り合い、教えている学校の学生などの身内を最終的には「チケットの叩き売り!」などで掻き集めているのが現状で、クラシックのコンサートで400,500をすんなり集めるのはホントに難しいのだ。
きょうのコンサートの満席をみて、どこかに何かいいヒントはないものか・・・と考えたのでありました。
どうにもこのところ、快晴君早寝早起きが身について、それはそれは良い事なのですが、如何せんこちらの体力がついて行きません。だいたい、夜は8:30に寝てしまうので5:30ぐらいからむにゃむにゃ言い出し、6:00前にはもうおめめぱっちりでお部屋の絵本をひっぱりだして早朝読書。
ひととおり読み終えると「お母さんおきなしゃい〜!」といって私のまぶたをむりやりあけようとする(たのむからやめて〜(;_;))まだこりずにフトン被って寝ようとすると「おーきーなーしゃーいーーー!!」といってのっかってくる。うう・・・お母さんはよる遅くまでいろいろやっててネムイのよ・・・。
しかしそうこうしてるうちにドアにつけてるベルをりんりんりんりんならしまくり、他の家族まで起こしかねないのでしぶしぶ起きるはめに。そうだ、あのベルはずそう、と毎朝思いながら結局次の日の朝まで忘れている。ハァ、いったいいつからこんな早起き君になってしまったんだろ?
一昨日、ふと思い立って私が昔着てたTシャツ古着を使って快晴に簡単なズボンを2つばかし作ってやった。ううむ。洋裁ってむつかしそうだけどハマったらかなり面白そうかも。
しかし、型紙つきの本なんかも買ってこず、以前買った500円のズボンからそのまま型取りしてじょきじょき古着を切ってる私をみてお義母さん「・・・・あんた・・・初めてなのにダイタンねえ〜〜」と、目を丸くしてました。
ミシンを使うのはじつに2年ぶり以上。糸の通し方も始末の仕方も縫い進め方もさっぱりなので、不安だったけど、お義母さんにみてもらいながらやってみるとなかなか・・・。しばらくズボンあといくつか作ろうかなーっと。だんなの古着は売るほどあるしな〜(←許可なく勝手に古着にしているのであるが)
今日は貴重な一日まるまるお休み。朝は7時に目覚め、御飯食べて掃除して、フトンを干して。ああ、なんて健康的な朝っ。
午前中は快晴を自転車にのっけて郵便局へ。旦那は朝までしごとをしてたのでおいていく。お手紙を出した後は、近くにある小さな原っぱで快晴を遊ばせる。
ああ〜いいお天気やなあ〜。チョウチョはいるし、たんぽぽの綿毛がいっぱい。春ってすばらしい。なんといっても快晴の嬉しそうなこと。ここしばらく一緒に遊んでやれなかったからなあ。
しかし如何せんこの炎天下。お肌の大敵です。UV対策してきたにはしてきたが・・・そういえばこないだ、ファンデーションがなんか合わなくなってきたような・・・やばい。帰ろう。
ということで、快晴もお腹がへってきたらしく珍しく自分から自転車にのろうとしてくる。
この郵便局から家までの道のりは、田舎道といったかんじで、車は通らないような細い道、小川を渡る小さな橋がある。これがまた私のお気に入り御散歩コースなのだ。らんかんのないコンクリのちいさい橋に差し掛かる手前、ここは細い道で90度右に折れて橋に入るので私の技術ではそのまんまでは通り越せないので、いつも減速し、足をついて曲がるのである。でいつものようにブレーキをかけたところ、なんとブレーキがあまりきかず、随分と進み過ぎてしまった。いつもならもっと手前から足をついているところ、橋にかかるぎりぎり手前まできてしまったので、そこで右に車体を傾け足をつこうとすると・・・なんとあしがつかない!橋のはしっこの部分のコンクリが大きくけずれて穴になっていたのである。もうそこからは頭が真っ白であった。とっさに、右腕で前にいた快晴を抱きかかえたままがっしゃーーーん、と堤防を倒れこんだ。
・・・・「かいちゃん!!だいじょうぶ!?だいじょうぶ!?」なんとか無事だった・・・。たおれこんだままの状態で快晴をだっこしてゆらした。でも快晴、なにがおこったのかわからなかったらしく、不思議なカオ付きでじいっとこっちを見つめ返していた。「どこかいたくない?だいじょうぶ?」「???」「かいちゃん!こけちゃったんよ!おかぁさんしっぱいした!」なにを言ってるのか自分でもよくわからなかったのだが、とにかく、必死に快晴がまともな反応をしてくれるのを願ってた。すると「あし、ぬけないよう」・・・・自転車の子供イスの足場に足首がひっかかって抜けないらしい。「えっ・・!」これってやばいんちゃうんかーー!!・・しかし。靴を脱がせるとすぽっと、ぬけた。「ホッ・・」
自転車はおおきく堤防の斜面に下向けに倒れこんでいたが、堤防にあった草に助けられ、母子ともにキズ一つなく、打ち身すらなかった。
「ごめんねかいちゃんごめんねえ〜」といいながら自転車ぬけだして、よっこらせ、と起き上がり、慎重に堤防をのぼって「とん」と快晴を地上におろす。するととたんに「あちいこーーー」といって来た道を走り出した。「ちょっとまってどこいくねんな!」とおっかけるといつものいたずらっぽい笑顔で逃げようとする。一体なにを考えとるんだこの子は???
家へ帰るとすぐにお昼御飯。相当にお腹が減ってたらしく、まぶたしまりかけの状態で振りかけ御飯2杯をむしゃむしゃと食べつくし、最後はオルゴールのようにスローモーションになったかと思うとぴた、ととまってくーくー寝てしまった。
さらにお昼寝から覚めてからは所用で奈良町につれていき、奈良公園で鹿とたわむれ、帰りは快晴君大ファンのキヨスクのおばちゃんに「こんにちは!」と笑顔で御挨拶。ラブラブ光線をあびてちゃっかりチョコレート菓子をゲット。
寝る時「かいちゃん今日はいろいろあったねえ。」と言いながらお布団にはいると
「きょうはさむかったね!」
・・・いや、かなりあつかったやろ(汗)