日々雑多(2003.9月)

■2003.9/27 で、(前のつづき)

 結論から言えば。なんでもそうだけど、ココロが一番大事だ!と思う。誠意があれば、多少の無礼は許されるだろうし、いやもっとも誠意があれば無礼のないようにと気を使うはずだし、音楽でも器用にこなしている演奏より、不器用でも思いっきり心がこもった演奏の方がいいに決まっている。とはいえそれも必ず聞き分けられるとは限らないのだが。けど気持があれば絶対伝わると思う。

 で、ハナシは変わるが。子供は実にこの気持を読み取るのが上手い。こっちがいーかげんだとすぐにバレる。反面、真剣に向き合っていると次々といろんなコミュニケーション手段をあみ出していくので面白い。快晴を見てるとたった2歳にして、ここまでかけひきをしてくるとは・・・と思わされる事多々ありである。
 声のトーン、表情、身ぶりそぶり、それらのバリエーションを数えてみると実に豊かである。言葉のバリエーション(語彙)が大人に比べると少ないぶん、そういうのが豊かになるのだろうなあ。あと、なかなか笑えるのがこんな表現。
ひとりで遊んでたかと思うと、なんかぼてぼてと不自然に歩いて来て「うんこでてない」と聞こえるかきこえないかぐらいの声でぼそっと言って去っていくのである。そのあとなにやらぷーんと臭いが・・(すいませんばっちくて)。おむつ替えがキライな快晴、だけどあんな異物おしりにくっつけとくのは気持のいいもんではない。素直に「でたよ」と言わずにこう言うのは、おむつかえはしたくないけど、気持悪いのだーという中途半端な感情の表現なのであろう。
 今日はいとこの3人姉妹が遊びに来たが、その一番下が8ヶ月の赤ちゃん。赤ちゃんは、大切に、やさしくしてあげるものなんだというのは分かっているようで、なにやらそーっと近付いてはナデナデし、泣いていると「だいじょうぶ?」と声をかけるのである。その子のねっころがってる側をだだだだっと走ったのを叱ると、こんどはそーーっと歩き「ねーね、そうっとあるいたよ!」とわざわざ言いに来る。きっと、すごく赤ちゃんのことだいじに思っているのに叱られてイケナイことをしたとちょっとショックだったんだろう。で、ぼくは赤ちゃんの事大事に思ってるんだよ!と必死で訴えに来たようだ。そうかそうか。でも、そんなに何回もそーっと行ったり来たりしなくてもいいからね(^^;

■2003.9/25 常識って(手紙編)

 情けない話だが、大学生のときまで私は返信用ハガキの正しい送り方を知らなかった。大学生の時に初めて受け取ったのだが、それまで送られて来たこともなかったので、そのまんま御出席だかなんかにぐるっと大きく丸をつけて反対向けに折り曲げて送ったのである。それが高校の後輩の家で、後になって「先輩、全然ちがいますよ!常識ですよ〜」と叱られた。とほほである。
 返信用ハガキを返す時の常識。まず、相手の名前の下にある「行」を消して「様」にしないといけない。それから出席と返事する場合、「御出席」の「御」に傍線を引いて出席に○をし、「御欠席」は全部傍線をひいて消しておかないといけない。そして御名前、御住所、などもすべて「御」を消しておかなければいけない。そしてもちろん、ハガキは半分だけ切り取って、返信用のみ送り返す。なんということか、これだけの決まりのうち、行を消して様にするだけしかやってなかった。間違いだらけだ。
 つまりそういうことをする、意味というのは、相手が自分に対して丁寧に表現している「御」などの言葉をこちらからは打ち消し、丁寧にするということ。つまりは相手の敬意への敬意であるといえる。しかしながら、昨今、こういう返信用などの大量に送信する通信物において、パソコンなどを用いて一気に活字で書き出すものであるゆえ、そこに本当の「敬意」があるのかというと、ちょっとギモンではある。もし、それが手書きによるものであったらば、おそらく私もそんなミスはしなかったろうと思うのである。丁寧に、敬意を込めて書かれた手紙に対しては、当然こちらも敬意が湧くものであろうから。いや、当然そんなことが言い訳になるとは思わないが。

 そしてもうひとつ。私が本名は大島の姓であるのに旧姓である森下で活動している故、演奏家としての私への郵便物は当然、大島方森下知子、で送られてくる。で、こちらからは当然「〒***-****大和郡山市○○○大島方森下知子」という住所を名刺なりで知らせているがそのまんま、「・・・○○大島方森下知子様」として送られてくるものの多いこと。つまり、正しくは「大島様方」とすべき所「様」がヌケているのである。
 そんなコマカイことをと思われるかもしれないけどこれがやっぱり私にとってはちょっと気まずい。だって私の名前には様がついてるのに夫とその親の方を示す姓には様がないのだから、ヘタすれば夫婦ゲンカのネタにもなりかねないのである。そんなことは向こうも思いもせず、というか機械的に名刺にあった住所をぽっぽっぽとパソコンにそのまんま入力してしまってるのだろうけど、月毎の会報誌などになるとそれが毎月とかのペースでそれが送られてくるのだからなんともいい気分ではない。だからといって、こちらから「様」をつけてくださいと言うのも、なにかおかしな話である。もう大島方をやめて家の表に「森下知子」の標識も出してしまおうか、という案もあった。・・・が、それもなんかおかしい。
 さんざん悩んだ結果、やはり忠告しようということにした。すごく気を使うことだが、ほうっておくのもやっぱりなんか返って気になるし気付かせてあげるべきとも思うからである。だけど、ここまで様方がぬけて送ってくるものが多いのは必ずしも様方をつけるのは常識とは言いきれないのかも?という疑問もあるのだ。実際、わりときっちりした性格の年上の先輩にかる〜く「様方つけてくださいよ」と言った時に、「え?つけないとダメなの?」と言われた事があるくらいだからだ。

 いずれの話も手紙における敬意が問題だけど、みながそういう大切なことを(ウッカリ?)忘れつつあるのはコンピュータをつかって宛名書きなどをしだしたということが大きな原因であるとは思う。かつては全ての手紙を手でていねいに書いていた。だから今ではほとんど言わない文字が汚いと恥ずかしいというのも常識だった。パソコンなどで書く時にも、原点である相手への敬意は忘れずに手紙は書くべきものだなぁと思う。

■2003.9/20 そろそろなんか書かないといかんかな

・・・・などといういいかげんな気持で日記更新である。だいたい日記なんつってもありふれた日常のことを書いたところで他人が読んでもつまらんだろーなーと思うので、さしたるネタもなければ書く気にならないのである。と、一週間放置の言い訳なぞしておこう。

 で、得にネタというのも、ないので、快晴の成長記録。
さいきん、イヤイヤが少しはましになってきたような気がする。一歳まではあんなに素直でかわいかったのが2歳になるや一気に悪魔のような反抗期。それでも、ダメなものはどうしようもないのであると悟りはじめたのか、「まー、しょーがねーか」ってな行動するようなことが出て来た。なんかネガティブになってる気もするが、これもまー成長の証しか。それと最近はなにかと、ハナウタ混じりに行動してることが多い。家に居て、なにか遊びとかイタズラに熱中するでもなく、まぁふつーにごきげんな時とか、なんか歌っている。よーく聴くと、童謡とかテレビの歌とかだったり。
あとは突然「すーぱーおりこ!」とか言う。なんのことじゃ?とわからずにいると、一生懸命訴える。結局わからず首をかしげていたのだが、電車の「スーパービュー踊り子」のことらしい。最近のりものビデオにハマっていてそこに出てくるのだ。さいきんは絵本やビデオを見ては「けいはんでんしゃ!」とか「ごひゃっけいのじょみ!」(500系のぞみ)とか「らぴっと!」(南海ラピート)とか、おおざっぱにデンシャというのでなく細かい名前を言い始めた。さすがは・・・鉄道マニアの息子だ。
しかしながら。これだけおりこうなくせに、いまだに「しっこ」を言わないし、歯磨きはちゃんとまともにやろうとしない。だいたいこっちが「こうやんねんで〜」と教えようとも見向きもしない。興味のある事以外はこうまでも覚えないものなのだろうか・・・・

■2003.9/12 暗雲

暗雲 昨日今日と、八幡の実家へ帰っていたのだがその帰り。奈良市内から大和郡山へと24号線を南下していく途中、ちょうど自宅のある方角のさらに少し向こうになんとも無気味な暗雲が立ちこめていた。そのすぐ上空には白く爽やかな雲がながれ、青々とした空が見えるのに、ちいさく固まって黒くなっている雲が、山に降りてくるように集まっている。あたかも雲が山にしがみついているかのよう。おそらくその真下では強い雨が降り注いでいるのだろう。
 (←この写真は家の近くまで来て、ほぼその暗雲の側に来た時に撮影したもの。遠くから離れて見ると小さな灰色の雲の固まりである。)
 雨が降って暗い空の下にいると分からない。どれほどの暗い雲に被われようともそのずっと上には、必ずいつも、青い空が存在しているのだということを・・・。
 この日の真っ青な空は、いくつもの鮮やかと言うほどに様々な形をした雲に彩られていた。ありきたりな表現だけど、まさに空がひとつの大きなカンバスであるかのよう。なんだか広い気持になって、かえって自分という存在が小さく感じられた。久々に空から授かり物を得た気分だ。

■2003.9/10 けいはんなプチコンサートvol.3

 けいはんなプラザのプチコンサートには、結婚前の4年前に初めて出演し、昨年に引き続いて今回3度目の出演。ここでのコンサートは毎回楽しい。お客さんのノリがいいのと(常連さんが多いのかな?)、会場のアトリウムロビーがとても広くてよく響くので、気持が良い。それでやみつきになるのだが・・・(苦笑)。毎水曜日のお昼に開催されて、今回でもう236回目になるらしいが、このような企画をずっと継続しているということは素晴らしい事だ。・・・といっても、他の演奏者のコンサートを聴いた事はないのだが。
 今回、ザフーンもちょこっと吹いた。あの会場でどうしても吹いてみたかったのだが、思った以上に効果的だったようで、お客さんに好評だった。
 事前におしらせなどで私の演奏と知ってわざわざ来て下さっている方もいるのがうれしい。今日は前回のときに写真をとって下さっていたという方がいらっしゃって、この写真をくださった。というわけでこれは昨年11月の写真。(よーくみると・・・ピアノに楽譜が・・・?(笑))
 やっぱり続けると言うのは、大事なのだな。

■2003.9/8 いいかんじ

 いかん・・・このところ、ここの日記の存在をすっかり忘れていた。それくらい毎日いろいろ忙しかったということなのだろうけど。
夏の間に随分とひどく調子が崩れていた楽器を先日調整してもらいに行った。おかげで今楽器吹くのが楽しいくらいによく鳴る。こんなにもいい楽器だったのかーと・・・・。いやいつもいつも思うけど、ホント修理師(?)の長さんに感謝です。「楽器を吹く」のが楽しくなるっていうのは凄い事なのだ。私たち演奏家にとっては・・・。
 今日は練習と仕事で大阪に出ていたが、この機会にとうとうアルト・ソプラノのダブルケースを購入。いつも特にマンゴマの本番の時は、二つのサックスを抱えて山登りリュックにオカリナ2つ・ザフーン・マイク・楽器スタンド・衣装などを詰め込んでしょって行くのだがなんかどうにも大変になって来たので、サックスをダブルケースで背負い、荷物は旅行用のキャリーにして引っ張ることにした。しかしよく考えてみたら、ケースの分だけ・・・・重たくなるのだった・・。しまった・・・。

■2003.9/2 秋はいづこ

 今日の猛暑はひどかった。9月にもなってもう日の高さはほんとに秋のそれなのに、なんなんだろうこの暑さは・・・。こんな日に限ってキツめのサンダルで歩いたので汗だくな上に足先がヒリヒリだ・・・。しかし、この暑さでちょっと食欲が落ちて来たので、この調子でぷちダイエットは上手く行くかも知れない、と密かな希望ももっていたりする。
 今日はドルチェで平野公崇さんに出会った・・・うーむ。突然レッスン室からばっと出て来はってびっくりした。んーでも緊張してなんか挨拶くらいしかまともに出来なかった(--; 密かに某雑誌に連載しておられるエッセイのファンなんやけどなー(しかしぜんぶ立ち読みだったり)あ、演奏はもちろんのことです。CDを買ったのだけど・・・サインをもらうタイミングを逃した・・・うぅ。

 あと今日は火星が見えました。メガネの度がゆるいせいで、3つくらい見えた。(∴←こういうかんじです)近眼はオトクだ。(?)
 最近の快晴のヘンな習性。寝る前は部屋の電気を全部消してまっくらけーにした状態で、スタンドライトまで手探りで行き、ポチっと押してつける。そして「これでヨシ」とばかりにまんぞくげに布団に入り、「ねーねー、『むかしむかしあるところにおじーさんとおばーさんがすんでいました』しよーよー!」と言う(ネーミング長い--;)。
 だがしかし今日は、いつもとちがうとこにスタンドがあったので、なかなかスタンドが見つけられず、暗闇を徘徊してあっちこちさがしまわり、壁にぶつかるわベッドから滑り落ちるわで・・・なにやってんだおい?心配になって電気つけて明るくすると「でんきぷちぷちけして!!」とものすごく激怒。・・・っていうかキミ痛くないのか?まぁいいけどさー。

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