日々雑多(2004年3月)

■2004.3/31(水)年度おわり

今日はすこし空き時間ができて、親子3人で郡山城へ桜を見に行ってきた。お城まつりのさなか、出店が立ち並ぶ。たこやきのいいにおい、うさんくさそーなくじ引き屋台がいっぱい、桜を見るつもりできたのにどうしても店の方に目がいってしまう。食べるつもりもなかったのにやっぱりにおいにさそわれて、でっかいフランクフルトを買って食べた。イイ天気だと快晴はやっぱりごきげんだ。
このごろ快晴は「みて!」という言葉が多くなってきた。「とうゆやさんだよ!みて!」「きゅうきゅうしゃだよ!みて!」「とっきゅう!みて!」妙な形にかじった食パンを見せて「ホラかにさん!みて!」にはおもわず笑ってしまったけど、とにかく一緒に感じてほしい、それから誉めてほしいという気持がにじみでてるなあ。ぼんやりしてると聞き逃すのだけど、そりゃあもうしつこく、何回も言ってくれるのである。
今日はヌイグルミのくまちゃんを赤ちゃんに見立てて「あかちゃんえーんえーんてないてるの。よしよししてあげるの」といってだっこしてよしよししてたり「ごはんたべさせてあげるの。あかちゃんおなかすいたんだって!」といいながらごはんを口に運んだり。「おかあさーん!」となりの部屋から呼ぶのでなんじゃいなとのぞくと布団にヌイグルミと一緒に入り込み「あのね、あかちゃんねんねしてあげるの」男の子らしからぬ遊びじゃなーとおもいつつもあまりの可愛さに思わず「そーかそーか、かいちゃんはかしこいなーやさしーなー」
幸せそうな快晴みてるとほんまに幸せと思うのである。

■2004.3/18(木)はぁ(ため息)

先日、もう1週間も前のことになるけど、オカリナを落っことして割ってしまった。絶対に一度はやるだろうなと自分では思っていたがまさか初めてもう4年になろうかというときにしかもレッスン中に落とすとは…。オカリナがいかにヤワな楽器であるか実感。金属のサクソフォンはおっことしてもまあ前よりダメにはなるかもしれないがまったく絶望的ということにはない。(もちろんだからといって落としては行けない)陶器のオカリナはおとして割れてしまえばもう昇天である。楽器というものが自分にとって魂を持ったパートナーのようにすら感じていたのだとは、実は失ってしまってからなのだと気付いた。しかもそれを割ってしまったのは自分自信だということがまたことさら残念な要因でもあり、他のオカリナをもつ手にも落としてしまう不安からか妙に力が入ってしまうのである。おかげでここしばらくはオカリナの本番がちょっとスランプ状態にあり、演奏に納得が行かない。
きっと時間が立てば回復すると思うので心の底ではそんなに悲観してないのだが(←っていいのか?)でも正直しばらくはオカリナあんまり吹きたくないかもなぁ。
快晴@ねんねもうちょっとして時間が出来たら割れたオカリナを土に返して弔おう。ナムナム。

久々の一枚→
今日はお父さんもお母さんも本番で外出。お昼寝もせずに健気に帰りをまっていた快晴君。
でもやっぱりとってもねむかったのね…帰った時はちょうど寝たあとでした。
もうすぐしたら時間ができるからたくさん遊んであげよう。

■2004.3/9(火)おわったぁ〜〜

やっとおわったのだー!トゥジュール神戸公演そしてベルステラお手伝い、の2発本番。やれやれ。ってもう2日も前の事なのだが、とにかく当日は当然のごとくばたんきゅうで昨日一日は午前中は寝て過ごし午後から仕事だったのでかえってからくたくたで何もできずで今日になったというわけだ。
なにがしんどいって夫婦そろって1日2回のそれも別の本番というのは、いろんな面でしんどい。教室の仕事しつつ快晴の相手しつつ練習部屋を上手く使って練習時間の工面、メールの返信も溜めまくり、家事も溜めまくり(ぉぃ)。そして本番の日にはお互いが疲労でぼろぼろになりはて、フォローしあえる余裕もなく。帰りの車では本番録音をかけてムリヤリテンション高めていっきに神戸から奈良へ。高速道路が空いていてさっと帰れたのは幸いだった。

さて肝心のトゥジュールの本番はどうだったのかというと、いやーお客さんノリのいい神戸人で、楽しかった。もう閉鎖してしまうらしいけど朝日ホールは、特にソロを吹くととても気持のよいホールであった。(ちゃっかりソロもプログラムに入れてもらっちゃいました^^;)アンサンブルをするのにはちょっと工夫がいるかな、という指向性の強いホールでもあったけど。しかし、存分に楽しめました。そういう意味では最高にいいコンサートだったんじゃないかと思う。とにかく殆どが忠則の編曲による曲で、しかも後半では司会とPiano演奏をやったので彼に随分と依存したコンサートだった。なんとかもう少しこの構成でいろいろとやってみたい気がするんだけどな。
今回はSax2本、ザフーン、オカリナ、さんば(打楽器)という5種類の楽器を使用。いつのまにか、なんだかマルチプレーヤっぽくなってきた…。演奏するのは楽しいが荷物が多くてちょっと困るのである。
まあ兎に角終わった。まだベルステラのコンサートが2回あるのでそんなにダラーとは出来ないがひとまず。

…なんか大事な事忘れてるような…

あ、確定申告(大汗

■2004.3/2(火)アイヌmusic

(↓前日の続き)さて、29日そんな本番の後であったが、どうしても行きたかったOKI & the Far East Bandのライブを見に行ってきた。アイヌの父をもつトンコリ演奏家のOKIさんがアイヌ女性コーラス・パーカッションとBass、ダンスを引き連れての一連のツアー、大阪はバナナホールにてライブであった。パーカッションの'NDANAは昨年10月に北海道ツアーを一緒に回ったグループなので、そのメンバー山北氏とMASATO氏に久々に会えたのもうれしかった。というか、じつはじっくり舞台を見たのは始めてで改めてこんなスゴイ人らと自分は共演してたのか、と感激してしまった。
 トンコリは樺太アイヌの民族楽器。細長い木の板に弦が張られていて、少ない弦(5〜6本?)を琴の原理と同じく解放で弾くので発する音の数は少ない。その音色はなんともいえない素朴さを秘めていて、音階も独特だった。女性3名のマレウレウが歌うコーラスはほぼトラディショナルなのだろうけど、呼び掛けと応答で歌う歌はコミカルであったり、又3人順番に歌う輪唱(ウコウク)は「あ、これって今で言うミニマルじゃ…?」と思うような。なんにも考えずにあれをずっと聴いてるとどこか不思議な世界へ運ばれてしまう。今回何もかも初めてだったのではじめは素で楽しむというよりとにかく知りたいという気持の方が強かったが後半では'NDANAが大暴れしてOKIさんの語るアイヌ言葉の心地よい響きと共に「ああ、これ、これ」とタマシイがあのときの北海道にトンでった気分。

文化というのは生き物だと思う。それをになう人間がいなくなれば簡単に滅んでしまう。アイヌの音楽なんて日本に住んでいながら今まで一度も聴く機会がなかった。テレビやラジオなんかでも滅多と聞けない。NHKも型にハメたようなセマイ演歌番組に大金かけるくらいなら娯楽時間にこそ貴重な文化をもっと広めてほしいものだと今日テレビを見ながら思った。(今日はひな祭り特集?で女性歌手ばっかりだったが……なんだかなぁ)
まあとにかく、ホントに行ってよかった。楽しかった。うれしかった。感動した。自分のミュージシャンとしてのアイデンティティについて久々に深く考えさせられた。忙しいさなかピアノ弾く時間さいて快晴の面倒みてくれた夫に感謝です。

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