日々雑多(2004年4月)

■2004.4/20(火)イラク人質解放

 イラク人質が無事全員解放され、とてもよかったと思うものの、その後の日本の世論の冷淡さにほんとにゾッとする。ここ数日そのことばかり頭から離れない。ニュースで見たが、街行く人に「(イラク人質解放)どう思われますか」というインタビューに「(人質になった人たちは)自分はいい事をやってるつもりだろうが国に迷惑をかけている」という答えが当たり前のように帰ってくる。そればかりか、帰国して姿をみせない3人の人質についてはワイドショーで「疑問が残る」などとのテロップで取り上げられている。
 私だったらば怖くて戦闘地域になど行けないだろう。おそらく日本国民のほとんどがそうだ。そこへ危険を承知で人助けの為と足を踏み入れ、日本の国の為に命の危険にさらされた彼等を単なる「無知なばか者」だなどと平気で罵る。
 無知なばか者は、イラクで何が起こっているのか見つめようともしない、他人事に感心を持たぬあなたたちではないのか?と問いただしたくなる。皮肉にも今回人質にされた中にいるジャーナリスト達は、その無知な日本人に必死にイラクの惨事を、それに日本が加担しているのだということを、伝えようとしているのだ。
 どうか、人質となった方々にはこれから多々の苦難があろうと思うが、誇りを持って生きてほしいと思う。
私にはとてもそんな勇気はない。心の中に溢れかえる思いを堂々と、反戦を、叫ぶこともできない。そんな自分が情けなるほどだ。

■2004.4/2(金)さくら

快晴な桜近くにある、桜のある土手にて。今日は朝方雨がふり、せっかく咲き始めた桜が散ってしまうなあ〜と残念に思っていたがいつのまにか晴空になったので、快晴と二人でちかくの桜を見に。強い風がで花びらが舞い散る。こんなふうに桜っていいなあーと思うのは日本人だからだろうか?桜の花は短い命で、咲き誇る様は堂々としてとても華やかだ。やはり木の下から眺めるのが一番きれい。上を眺めながら歩くと万華鏡さながら花が踊り、一時として同じ表情はない、こんな表情が魅力的なんだろうな。

最近お店やさんごっこの好きな快晴、今日はお風呂の中でイスをカウンターがわりに「いらっしゃいませ〜」と言い始めた。「なに売ってるんですか?」ときくと、「せっけんやさんでーす」といってそばにあった石鹸をのせて商売はじめた。「いくらですか?」ときくと「はいっちょとおまちくださいねーいくらですねー、はい、いくらでーす」イヤ、イクラが欲しいんじゃなくていくらかってきいてるんですが。「何円ですか?」「はいっちょとおまちくださいねーなんえんですねー、はい、なんえんです」「……」「おかねくださいねー」「いや、なんえんていうのはね、せっけん百円ですか?二百円ですか?何円ですか?ってきいてるんやけど」「なんえんでーす!」「………」

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