またにてぃsaxプレイヤーの妊娠・出産記
8.分娩室へ
そんなこんなでつらいピーク時の陣痛。まわりに助産婦さん1人に看護婦さん2人、お義母さんがついてくれ、腰をさすったり呼吸法をリードしてくれたり。痛みのヤマはどこまでも上がってく。そのたびに気合いをいれるが、その精神力もちょとずつキレてきて、どっかに意識がとんでく。「ほら!息を止めない!しっかり目を開けて!フーーーウンですよ!」(←いきみを逃すラマーズの呼吸法)と助産婦さんの声で我に帰る。そうや、がんばらなあかん!!!「わたし、がんばりますね!!」となんだかわからないがとりあえず助産婦さんに宣誓。私と同じ25才だという助産婦さん。「はいーがんばってくださいよ」いやー、こっちはこんなに取り乱してるのに、助産婦さんというのは実に冷静というか、慣れてるというか・・・。さすがです。
そういや、テレビドラマなんかで昔のお産、女の人が頭に鉢巻き、たすきがけして汗だくになって産んでるシーンとかあるけど、ああやって気合い入れて産むの、なんだかすっごくよく分かる。ほんとにしっかり気をもってないと、あの何度も何度もおそってくる痛みに打ちのめされそうだ。でも不思議なものでその痛みにちゃんと耐えられる力が女性には備わってるもんなのである。ある意味、とても辛いことだけど、とてもすばらしいことでもある。陣痛の痛みと、それを耐える力。どちらも子供を産む為に絶対必要なこと。
午後3:00頃。内診してもらい、子宮口がだいぶ開いたというので「次のヤマでちょっといきんでみましょうか」と言われる。しかし、こんな時に限って痛みがなかなか来ない。なんでだ〜。・・・・「ウーンまだ間隔が長いみたいですね〜。まだ時間かかるかも・・」え〜〜〜!?まだかかるのか。はやくしてくれ。「旦那さん、間に合うかも知れませんね!」と笑顔。おーい助産婦さん、なんでそんなニコヤカなの・・・。間に合うったって、旦那が帰ってくるのは5時頃とかいってるし、あと2時間〜〜?あ、キタキタキタ・・・「いきんでいいんですね!」と確認。「はい、いきんでみましょう」
と、痛みのリズムにあわせて少しお腹に力を入れると、なにかがぬるっ、と産道を押し広げるのがわかった。こっ、これが頭か〜〜〜!と感動。「あ、子宮膜がもう見えてますよ」でも破水がまだおこってない。事前の予習によれば、このへんで破水が起こって、それから分娩、のはずなんだが・・。
「もういいかな・・旦那さん、間に合わないかもねえ」いや、忠則には悪いけど、もうこのさい、夫の立ち会いなんかどうでもいい。ていうかこんなのであと2時間も待ってられるか〜!「じゃ分娩室入りまーす」やった!産めるぞ〜!!すると、まわりにいた看護婦さんがテキパキとベッドのはしっこを取り外しだした。え?なに?するとそのまま、なんとベッドが動いたので吃驚。ベッドが分娩室に入るとそのまんま分娩台に変型したのであった。分娩室に行く、というのは立って歩いていくんだと思ってたのでこりゃ楽だ、と感心。しかし、このベッドを分娩台に変型し、まわりにイロイロ機具をくっつけたり腕に点滴刺したり、とにかく準備にやたら時間がかかってたように感じた。実際はそう長い時間ではなかったのかもしれないけど、そうやってるうちにも痛みはどんどんやってくる。待ってるのがつらい。まだか〜〜〜早くして〜〜〜〜!!