またにてぃsaxプレイヤーの妊娠・出産記

10.誕生!

「さあ、軽くいきんでみて」先生が言う。言われる通りにいきみながら。その時「ほら、見て、産まれるよ!!」先生が取り上げてくれ、産まれる瞬間、必死に首を持ち上げて、初めて目にしたわが子であった。真っ青で黄色い羊水がどろどろとついた頭!髪の毛がしっかり生えてる!顔・・・くちゃっとつぶれたような顔。男の子かな、女の子かな。ゆっくりと生まれでてくる。真っ暗な私の体の中から、この光りのあふれる眩しい外の世界に!ちいさなちいさな肩、手、胴そして・・・・かわいいおちんちん!!男の子だ!!

「はーい、産まれましたよ!男の子ですよー」助産婦さん、心から嬉しそうにそう言ってくれた。「もっと大きいかとおもったけど、普通でしたね〜」そうか、そんな大きいわけじゃなかったんだー。・・・・あれ??あれ??

私の心配を察してか助産婦さん、「ちょっと、羊水を飲んでるからね、吐き出したら泣きますよ」そうそう、産声が聞こえないのだ。でもそんなに心配はしてなかった。出てくる時、「この子は元気に産まれてきてる」それはちゃんとわかってたから。「あっっっあっっっ」泣こうとしている。必死に、産声をあげようとしてる「ごぼぼぼっっ」あ!羊水を吐いた。「あっっあーっ・・・あっ・・」ぎこちない産声。「泣いて!泣いて!」なぜだか応援している私。「あっっ・・あーーーーーあーーーーー」やっと泣いた。でもまだまだぎこちない。泣くの、初めてだもんね。ぎこちなくてもいいよ!がんばってるんだよね!そんな気持ちで産声をきいていた。

そのまま、ドロドロに羊水がついたまんまの真っ赤な息子を抱かせてもらった。眩しそうに細めた二重まぶたの目。ぺちゃっとしたお鼻。ふしぎなにおい。胎内のにおい?小さな手、小さな指先、爪がのびてる。髪の毛もちゃんと生えてる。こんなにもお腹の中で成長してたんだ・・・。空をぎこちなくつかもうとしてる・・・何を探してるんだろうか?なにか頼れるものを必死に探っているかのよう。よくがんばったね。私がお母さんだよ。こんな私でもお母さんでいいの??これからずっとこの世界で生きてくんだよ。がんばろうね。よろしくね。

産まれたのはお昼の3:47、分娩室に入って20分程度だった。分娩室には明るい初夏の昼下がりの日射しが差し込んでいた。「外、晴れてますよね」助産婦さんに聞くと「え?外?うーーん、あ、晴れてますねえ」「よかった〜晴れてる日に産まれた!」「え?どうしてですかー?」「この子の名前、『快晴』なんです!」

2001年5月25日金曜日、午後3:47、3320g、男の子、「大島 快晴」誕生!!

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